Aokashi Room

作った作品の紹介やレビュー、トラブルシューティングとか色々

留萌羽幌旅行(後編)

この記事は留萌羽幌旅行の後編の旅行記です。この記事では11/21〜11/22を後編として扱います。

前編は下記のリンクからどうぞ。

aokashi.hatenablog.jp

宗谷岬

おはようございます。稚内のドーミーインは朝食で海鮮丼が盛れます。この後泊まった EXPRESS 三河安城では味噌カツ丼が盛れます。同じドーミーインに泊まっても旅気分を味わえるのが良いところです。

これより宗谷バス宗谷岬へ向かいます。宗谷岬へ向かう便は1日4本だけ!このうち帰ってこられる便は2本だけなので、乗り遅れのないようにしたいところです。この往復乗車券はPayPayでも支払いできます。

このバスは国道沿いを走ります。途中の潮見五丁目までは結構本数があるのですが、ここから先は一気に本数が減ります。

写真は帰りのバスで撮影

稚内空港も見えます。なんか時期限定で稚内空港からの宗谷岬への観光バスなんかも走ってたみたいです。

www.wkj-airport.jp

大きく右へ曲がってきたらいよいよ宗谷岬です。片道だけで50分近くもかかるようで、「稚内来たついでに宗谷岬行くか~」なんて思うと大変な目に遭うと思うんだけど、これは北海道全般に言えることかもしれない・・・。

宗谷岬に到着しました。これが一般人が到達できる日本最北の場所です。

まず最初に宗谷岬の後にある宗谷岬公園へ登ります。宗谷岬では過去に様々な事故が発生しています。

太平洋戦争の規模は凄まじいもので、日本最北も戦場だったようです。たしかに樺太と近い場所ではあるので、起こるのは自然なことかもしれない・・・。

稚内では珍しい明治時代の建築物、旧海軍望楼。太平洋戦争以前では監視基地や無線基地として使用されました。この旅行から5ヶ月前に寄った記念艦三笠につながるものがあるなあと感じました。

この中で一番大きな碑である祈りの塔は、約40年前の大韓航空機撃墜事件を機に作られました。どことは言いませんが、思想どうこうで平気で隣国を攻めに行くのはいかがなもんですかね。

「あなたたちの生きる喜びを一瞬のうちに奪いさったものたちは いま全世界の人びとから糾弾されています」・・・ある意味タイムリーかもしれない・・・。

世界平和の鐘は過去の事故を機に作られたものではないですが、全世界のコインやメダルで作られた相当凝った鐘のようです・・・が、情勢の都合なのかイベント以外はこれで運用しているのかはわからないですが、ブルーシートで覆われています。

そしてこの道しるべ。ここから東京まで直線距離で約1,106km!

(約1,000キロかけて帰るとあるんだけど、これ鉄道距離だともっとかかるんだよなあ・・・)

宗谷岬公園の観光もここまでにしておいて、これが宗谷岬の碑です。

ついでにもう一つ。これが日本が実効支配する真の最北端の島、宗谷岬弁天島です。択捉島は領有権を主張していますし、この弁天島は季節によってはトドに支配されていると聞いているので、日本人が手軽に立ち寄れる最北はここ北海道が限度かもしれません。しかしながら稚内北方領土とはある程度距離があるのか、空気が重いような雰囲気はなく、宗谷岬周辺は閑散していたどころか派手なお土産ショップの看板なんかもありました。

あとうっすらと樺太が見えます。まあこのご時世、海を渡れば空気感はガラッと変わるんじゃないかと。

この先へ行くと宗谷岬音頭が聞けるんですが、存在を忘れてしまい、宗谷岬観光はここまでとなりました。

ではここから、飛行機禁止で埼玉県にあるお家に帰ります!

まずは宗谷バスで来た道を返します。稚内駅方面は昼にはもう運行が終わってしまいます。今回乗ったバスを逃した場合、次のバスが稚内駅行き最終バスです。

稚内駅に戻ったら忘れてはいけない、日本本土四極の証明書です。ついでにJR最北端来駅証明書ももらいました。これの対になる証明書が枕崎駅周辺で貰えるらしかったのですが、1月中に終わってしまったようです。わかっていれば、飛行機禁止で沖縄旅行(2022年5月3日~)のついでに枕崎駅寄ったけどなあ。

www.city.makurazaki.lg.jp

この最北端の線路の看板、どうしても反射して鮮明に撮れないんですよね。

そして駅構内のワッカナイセレクトで、前日にもらった HOKKAIDO LOVE! 割のクーポンを消費。お土産と駅弁を買いました。

「今日も頑張れ 宗谷本線」宗谷本線は自然災害が敵のように示されてるけど、本当の敵はマイカーや航空機な気がする…。

次の列車までちょっと時間があるので、ちょっと外を散歩してました。防波堤ドームは近くまで足を運ばなかったものの、姿を見ることはできました。

特急でひたすら札幌へ

稚内からは特急サロベツ旭川へ向かいます。AIR DO きた北海道フリーパスで長距離特急を利用するのは今回が初めてです。

観光案内所の近くの階段からこんな感じで列車を見下ろせます。そういえば、北海道の特急って短くても4両は組むんですね。山陰や四国のように2両は組めない事情があるんでしょうか。

ヘッドマークに文字が描かれていないのは惜しい。

進行方向右側(西)の席に座り、昔のまま残っている抜海駅の駅舎や利尻富士、糠南駅舎、天塩川などを見て車窓を楽しみました。途中、急停車があり、何かがあったかと思ったらシカが逃げてきました。

途中、かに海鮮御膳で昼ごはん。様々な味を楽しむことができて満足です。

音威子府までは山林しか無い車窓も、少しは家屋が点在するようになります。

このあたりはゆったりと走るようでしたが、名寄駅になると一気にハイスピードになって旭川駅へ突っ走りました。

士別は工業都市

わっ寒!

旭川駅からはホーム向かい側のライラックに乗り換えました。自分は白鳥時代に乗ったことは無いですが、同行者曰く「このまま青函トンネルに突っ込みそう」とのことでした。

向こうに止まっているのは大雪号。

ここからは電車特急だったため、静かになったのが印象に残りました。真ん中の肘掛けがでかい!

実は旭川駅で一泊して翌日旭山動物園を観光しようかと考えていましたが、ここ最近旅行の頻度が多いため、1回1回の旅行の日数も削減しておかないと今回のように旅行記を書くタスクが積みまくってぶっ倒れることから、今回は行かないことになりました。

札幌駅到着後、地下鉄に乗り換えて豊水すすきのへ向かいました。ここでホテルにチェックインです。

音速で札幌観光

同行者が藻岩山に登りたいとのことで、もいわ山ロープウェイに登りました。路面電車でロープウェイ入口電停まで移動し、そこから入り口へ向かうのですが、ここに来て急な坂道。この区間だけを走るバスも走っているくらいです。

ロープウェイ入り口ではライブ撮影禁止と記載があったので、今回のブログに写真掲載はおそらくセーフかとは思いますが、何かあったときのために写真少なめでいきます。詳細は下記の公式サイトからご確認ください。

mt-moiwa.jp

藻岩山の山頂へ向かうにはロープウェイとケーブルカーで移動します。15分間隔で運転しており、山頂方面は特に待たされることなく移動できます。

ロープウェイの時点で札幌の夜景を一足先に見ることができます。ケーブルカーは二台のミニカーがくっつきながら山頂へ向かいます。見た目も動きもなんだかんだかわいいです。

山から夜景を見るあたりは函館山で経験済みですが、さすがは札幌。函館とは比にならないくらい夜景が桁違いにでかいです。また、市街地の明かりがあるところを境にぶった切れるあたりも札幌の面白いところでした。試しにスマホとミラーレス一眼で撮り比べてみました。ミラーレス一眼だと光の粒子が細かいことがわかります。

左:スマホXperia 1 Ⅱ)で撮影、右:ミラーレス一眼(X-S10)で撮影

帰りはロープウェイだけ接続が合わず、10分くらい待たされましたが、これは中階にあるショップでなんか買いましょうということでしょうか。

入り口からは連絡バスに乗り込んでロープウェイ入口電停に戻りました。そこから路面電車ですすきのへ帰りました。

改めて、ホテル「ニコーリフレ」は札幌の中で有名のサウナ施設です。このブログを継続して見ている方ならお気づきかと思いますが、実はスーパー銭湯やサウナを巡るのを習慣としていまして、宿泊においてもたまにサウナ特化のホテルに泊まったりすることがあります。数回ロウリュサービスが行われており、一人ずつ丁寧に熱波を放ち、盛り上がりのあるロウリュを体験しました。具体的には扇ぐ回数を個別に伝えることができて、最大10回連続で熱波を放ってくれます。6回なら最後の6回目で「ロウリュ!」と言ってで終わるのもポイント。ロウリュに入る際はフェイスタオルで口を覆い、バスタオルで体を巻く必要がありますが、フェイスタオルのおかげで全然苦しくなかったのはいい体験でした。

ゆったり函館へ

おはようございます。本日が最終日です。ここからは函館本線を辿りながら函館へ向かいます。

紅葉落ちつつある札幌の景色。この記事投稿している時点ではもう大雪真っ只中なはず。

とりあえず見ておきたかった札幌時計台。時間が限られているため、中の観光はしなかったのですが、前回の旅行は改装工事中で見れなかったので、純粋な時計台が見れて良かったです。

参考程度に工事中で入れなかった頃のツイートを掲載します。

なんだろう、この「ビックカメラ」や「Loft」など知っている店はあってもそこを囲うのはローカルな「ESTA」なのが地方の大都市の趣を感じます。

小樽までは快速エアポートに乗ります。そういえば空いているロングシートに乗るのは久しぶりなはず。

小樽では短い接続時間の中、函館への乗車券にバトンタッチ。ついでにアンケートも渡しておきました。

小樽までは電車がたくさん走っていたのですが、小樽から先は本数の少ない閑散区間に入ります。この区間北海道新幹線の延伸に伴い、廃線になるようですが、小樽出発時点で乗客が大量に乗っていました。・・・廃線の話はどこ行った。途中、余市駅である程度乗客が降りてきました。

然別駅ではポツポツ雪が降っていました。

写真では降雪がなかなか伝わらない

倶知安駅です。ここでは新幹線駅の建設に向けた工事が行われており、ホームから羊蹄山が見えます。駅に着いてこんなダイナミックな景色に感動。事前に調べてこなかったのもあるんですが、感動したのはこれが唯一かと思います。

そして倶知安からも乗客、主に学生を中心に大量に乗っていました。ニセコで結構降りるかなと思うもののその気配はなく。

本当に漢字も一致している昆布駅。

蘭越あたりでだいぶ降りてきました。目名駅からは次の熱郛駅までかなりの距離があり、間隔が狂ったかのような覚えがあります。

トンネルの前後にシェルターがついているのが印象的で、そのシェルターもなかなか古そう。この山線がアトラクションのような感じがします。それはちょっと違うか。

黒松内駅からは長万部ももうすぐで、このあたりになってくるともう車内も車窓も閑散としていて、 Google マップを見るとなんか廃校跡なんかも見つかるようになりました。

長万部からは特急北斗に乗り換えます。これより先は特急北斗が走ってくるのですが、さすがは特急幹線。乗車口が長く「T」まであります。

写真では撮り損ねましたが、噂の水柱はすでに止まったようでした。

ちなみに長万部から函館まで1時間30分くらいかかるようで、昨日のライラックと同じ所要時間だったりします。どうして何でしょうかねえ。

座席はこの前のライラックとは少し違う座席。JR北海道って地味のように思うけど、大雪という環境の中いかに耐え抜くか他のJRとは一線を画すデザインコンセプトを持っていて、JR九州みたく意外と独特なんですよね。

新函館北斗駅に近付いてくると北海道新幹線の乗り換えに関する放送が何回か行われました。言っちゃアレだけど、本当に北斗号で乗り継いて北海道新幹線に乗る人ってどれくらいいるのかな・・・。

函館到着後、日は沈みつつありました。

なお、駅ホームの向こうにはキハ281が止まっていました。2番線には珍しい塗装をしたキハ40が入線してきました。

これを持って函館本線は全線完乗! 前回の旅行は札幌~旭川は昼に乗ったので明るい中で全線乗れました。

さて、旅行もそろそろラストスパート、お疲れ様でしたあああということで、函館駅前のラッキーピエロで夕ご飯にしました。

今回は第2位のラッキーエッグバーガー。サクサクのバンズに再度感動するも、エッグはごく普通の味。

新幹線で帰る

さて、函館に着いた以上、新幹線で帰ってもいいだろうということで北海道新幹線東北新幹線で帰ります。このために北海道新幹線への連絡列車、 はこだてライナー に乗ります。

  • 733系で運転しているあたり
  • 連絡列車というあたり
  • 停車駅が違うあたり
  • 地元客が利用しているあたり

快速エアポートとよく似ています。

今回は新幹線eチケットで新幹線に乗ります。新函館北斗駅の乗り換えは、乗車券を入れて次にICカードに触れると乗り換え完了。のはずが、最初はエラーでうまく行かず。再度試したら行けました。この磁気券とICカードの併用は日暮里駅のJRと京成の乗り換え改札を思わせます。

北海道内の移動は割りと時間をかけてきたのに、本州の移動はたったの3時間で通過してしまいます。

青函トンネルも通過。通過すると温度差の関係なのか窓がすごく結露します。

北海道新幹線を利用する人はごく僅か。インターネットが使用できて、座席は広々で、函館が目的地だったら普通にアリだと思うんだけどなあ。ただ、これが寝台列車で運行してくれたら最高だと思うんだけど。

これ4時間かかるのですが、新青森での運行会社変更、盛岡駅でのこまち連結など、イベントが様々で、乗っていて飽きませんでした。

また、車内販売ではアイスクリームの販売が再開されており、歓喜しながら秒で買いました。今後は様々な味のアイスクリームの販売を期待しています。

あと、仙台になってくるとさすがに混んできました。

大宮駅からはいつものルートでお家に帰りました。

余談

この旅行のルートは昨年3月にヒラリラーさんが行った留萌羽幌旅行をベースにしています。ヒラリラーさんの旅行ルートは乗り換えロスが大変少なく、あまり退屈に感じない旅行体験ができました。

togetter.com

これを機に感謝申し上げます。