Aokashi Room

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【バースデイきっぷで周遊!】四国旅行に行きました

© OpenStreetMap

人生で一度も行ったことがない四国に行ってきました。旅行当日から半年経ってしまいましたが、この旅行の記録を旅行記にしてまとめました。

紀伊半島周回旅行のように、当初の予定から変わっている箇所があります。

aokashi.hatenablog.jp

また、 Twitter である程度レポートしていたこともあって、この旅行記Twitter の投稿を貼り付けて足りない要素を掲載することとしています。

開始前

まずこの旅行が始まる前にトラブルが発生。

1月24日に関西地域で大規模な大雪が発生。京阪神地区の鉄道網が軒並み止まった他、明石海峡大橋も通行止めとなりました。

この影響は翌々日にも及び、行きで乗るつもりだったマイフローラ号が運休になりました。東京方面へ向かうバスが運休となり、折り返しで徳島行きのバスが運行できなくなったそうです。

久しぶりの夜行バス、半個室なら十分寝られるはず!という期待は悪天候によって消えました。

それなら、初四国上陸は瀬戸大橋にしよう! ということでサンライズ瀬戸に切り替えました。

e5489 で早速予約、個室はシングルでした。ちなみに帰りはもとからサンライズ瀬戸の予定だったので、行きも帰りもサンライズ瀬戸の旅行になりました。

その他の方法として、早朝和歌山まで夜行バスで行って南海フェリーで徳島へ向かうルートもありましたが、南海フェリーで乗り継げる夜行バスは存在しないだろうということでボツに。岡山まで夜行バスで行って岡山からマリンライナーで四国入りするルートもそれ使うんだったらサンライズ瀬戸で乗ってしまおうということでボツになりました。

飛行機で四国入りするルートもありましたが、人生初四国上陸で空路はつまらないと思い、マイフローラ確定後は蚊帳の外になりました。

出発日 (1/26)

シャワーを浴びて出発、東京都内駅で乗車券を往復に変更する乗変手続きをしました。往復鉄道になったので、往復割引を適用してしまおうと思います。

みどりの窓口はこの19時過ぎの時間でも混んでいて、10分以上は待たされたと思います。皆さんが何を求めているのかは分かりませんが、多くが単純に新幹線の切符を買うとかだったら、使いにくい指定席券売機を改良したほうが良いと思いますよJRさん。

www.itmedia.co.jp

サンライズの出発駅である東京駅では、まだ時間があってちょっとお腹が空いてきたので駅構内のそば屋「蕎麦29東京」でそばを食べました。

サンライズ瀬戸の話は別途ブログ記事を書くつもりなので詳しく見たい方は後日どうぞ。

四国1日目 (1/27)

瀬戸大橋を渡って高松駅へ、JR四国本社最寄り駅の高松駅に到着しました。まず降りて向かってて驚いたのが降りる人が多い! たしかにこの日は平日で7時30分くらいは通勤ラッシュで高松駅に出る人がたくさんいるので当たり前なことでしょうか。

この旅行では、JR四国の大破格サービス切符を買います、 バースデイきっぷ です。JR四国土佐くろしお鉄道全線に乗り放題! 特急券グリーン車含め作り放題! 本当にすごい切符です。あまりにもコストパフォーマンスが高すぎて、後日JR四国にもっとお布施したほうが良かったんじゃないかと後悔するものを感じさせます。

www.jr-eki.com

そしてこの旅行は、バースデイきっぷを活用して3日間四国をざっくり観光しようというモデルコースを目指して計画を立てて実行しました。途中長い待ち時間が発生するなど、あてにならない箇所はありますが、旅行計画の参考になれればいいなと思います。

うどんから始まる四国旅行

この日の高松はあいにくの雨。次のうずしお号まで済ませておきたいものがあります。

高松のうどんを食べに行きました。関東のうどんだと太くて硬めの食感かな~と思うのですが、この味庄のぶっかけうどんは比較的細くて柔らかく、こんなに違うんだと感じさせました。ただし、これだけで讃岐うどんを知るのは足りなさすぎるので、次高松観光する時は色々な店に行って食べ比べをしようと思います。

また、写真を取り損ねましたが、交差点の向こうにことでんが走っているのを目撃しました。鉄道好きにとっては、これが地方に来たんだと実感させます。

うずしお号に乗ってうずしおを見に行く

高松を 8:24 に出発するうずしお5号に乗車。

リズム感のあるジョイント音が心地いいです。ジョイント音の間隔の短さからも、いかに爆走しているかが分かります。

JR四国は特急列車の高頻度化やパターンダイヤの導入など、利用しやすいようにかなり頑張っている鉄道会社だと思っています。ここ最近の話題だと、牟岐線と沿線のバスを両方の定期券でも乗れる試みがあったりと、いい方向に向けた実験が盛んに行われています。いいことです。

池谷駅の3分乗り換えを経て 9:43 に鳴門駅に到着。

なんと、駅前に足湯がある・・・!

そこからは徳島バスうずしお汽船の乗り場へ向かいました。途中、うずしお汽船最寄りバス停の亀浦口の近くで逆方向に曲がってきて、うずしお観潮船の最寄りバス停の鳴門観光港バス停に向かってきました。あれ~?乗るバス間違えたか?と思ったのですが、後で亀浦口バス停に寄ってくれました。こういうことがあるからバスって怖い・・・。

今回徳島バスにはあと2回乗ることになるので、事前で1日乗車券を購入しました。1,000円で徳島バスに乗り降り自由。高松や松山、高知と違って路面電車や私鉄が存在しないため、この近辺の移動にはバスが活躍します。このスマートフォンで買える1日乗車券ですが、アカウント登録手続きが必要なため、メールアドレスやパスワードをご用意ください。

https://www.tokubus.co.jp/news/detail/497

亀浦口を降りたのは自分一人のみ、乗った人はそこそこいましたが、みんな鳴門公園でうずしおを遠くから見るのでしょうか。乗ったバスは急な坂道を登ったりして終点の鳴門公園へ向かいました。

うずしお汽船は出発の15分前に受付を締め切ります。受付のある施設では待合室や売店うずしおPR館があります。 11:00 スタートの便ですが、入った時お客さんは自分だけだったので、「え?大丈夫なの・・・?」と心配になりました。しかしながら汽船出発前に観光客が5人くらい入ってきて寂しい思いはなくなりました。

余談ですが、出発前にラジオからPCデポ新座店のご案内と聞こえてあってびっくりしたのを覚えています。埼玉に戻っちゃったか~?*1

汽船は大鳴門橋にむかって急行し、近づいてくると減速してオープンデッキを開放。阿波おどりの曲とともに湧いてくる渦潮が眺められます。普通に航行すると渦潮に巻き込まれておわり! と思うんですが、そうならないのが不思議だ~。相当高度なテクニックで航行しているんだろうなあ。

大鳴門橋を渡る船もいくつかあるもので、ボートウォッチングもできます。ただし、本日は小雨なのではっきり見えないですね。

時間が近づいてくるとオープンデッキは閉まり、乗り場まで急行しました。

また待合室に戻り、軽く食事してから次の目的地へ向かいました。うずしお汽船はうずしおが見れる時間帯でしか航行されないため、次のうずしおが見れる午後 14:30 までは航行しない空白の時間帯がでてきます。

その他徳島観光

この前のバスのトラブルの反省を踏まえて、大塚国際美術館前バス停に移動しました。この鳴門市は大塚の企業城下町で、クソデカポカリスエットが描かれた建物があったりします。今回は大塚国際美術館には寄らなかったのですが、展示されている美術品を見て世界各地の美術館に興味を持ってもらいたいというコンセプトから、美術に興味を持っているならぜひとも行っておきたい施設です。高いけど。

ここからはゆめタウン徳島までバスで移動します。途中徳島阿波おどり空港を経由したりして、ゆめタウン徳島の到着まで1時間以上かかります。西日本でしか見られないゲーセン「フジグラン」を見かけました。なお、このタイミングで本日と翌日を出発するサンライズ瀬戸が運休になりました。翌々日のサンライズ瀬戸は運休しないでくれ、頼むよ頼むよ~!

13:22 にゆめタウン徳島に到着。このままゆめタウン徳島・・・には行かず、このまま目的地まで歩きます。もっと近くのバス停まで移動するバスもありますが、この時間帯だと乗り継ぎが悪く、最短で到着出来るのはこのゆめタウン経由しかありませんでした。

そして徳島の藍色を中心に展示した藍の館に到着です。藍色は何をして作られたか、世界の藍色などが説明されています。個人的な事情で寄ったのでこれ以上詳しく説明できませんが、魅力的な施設ですので、ぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

その後バスで徳島駅へ向かいました。最寄りバス停「名田橋北」に乗りたいのですが、横断歩道がない! 車が無限に走りまくっていて横断できない! しばらく待つとやっと車が止めてくれました。ありがとうございます。

このバスで長ーい吉野川を渡ります。

徳島駅周辺で昼ごはんにします。麺王で徳島ラーメンを食べました。

そこからは約1時間弱時間があったので、阿波おどり会館まで寄るには心許ないけど、ちょっと歩道橋にのぼって眉山を眺めたり、徳島駅地下のお土産屋でお土産を買ったり、明日の特急の指定席を予約したりして時間をつぶしました。

なお、この時期は眉山ロープウェイは点検のため運休。どうやら毎年1月くらいを点検で運休するようですが・・・自分がもしバースデイ切符オンリーで四国寄るとなったら永遠にロープウェイで眉山登れない気がします。ロープウェイが使用できない間の代替交通は存在するのかな?

徳島駅を 17:28 に出発するうずしお24号に乗車。

徳島線との単線並列区間吉野川橋梁を通過したりして高松方面へ戻りました。ここからはすでに見た景色なので、ほぼほぼ寝てました。また、仕事帰りが多いのか車内は比較的混んでいました。

高松駅に到着すると、ものすごい強風! なかなか撮影もままならなかった状況だったと思います。高松駅から歩いて5分ほどの高松築港駅ことでんに乗ります。

「イルカじゃなくてものれますよ!」の通り、四国の私鉄の中で唯一全国交通ICカードが使用できます。思えば高松って四国だけで見れば人口は松山よりも少ないけど、都市圏で見ると四国最大なんですよね。

www.kotoden.co.jp

瓦町駅に降りて歩いて5分。本日はゴールデンタイム高松で一泊です。男性専用で、設備的には古くからあるカプセルホテルですが、サウナのサービスが厚かったのが印象的でした。3種類それぞれ明確なコンセプトを持ったサウナがあって、そのうちドライサウナはロウリュサービスが行われています。スチームサウナなんかは「空海の湯」と名付けていましたね。

四国2日目 (1/28)

おはようございます。今 6:30 くらいかな。この日は愛媛県へ向かいます。

観光に時間を使いたいので、朝ごはんと昼ごはんをこの高松駅で買い込んでおきます。昼ごはんは駅弁です。

ここから高松を 7:37 に出発するいしづち1号で伊予西条まで乗車しました。このバースデイ切符の真価を発揮するべく座席はグリーン車です! バースデイ切符はグリーン車の指定も自由! この8000系電車は木目のパネルを使用した独特の雰囲気があります。3列シートで幅広ゆったり。ただ、空間が広いだけという印象でした。

臨時駅津島ノ宮駅を通過。

昨日のうずしお号と違ってこのいしづち号は電車運転。今乗っているグリーン車にモーターはないので車内は静かなんですが、うおおお速く走っているなあああという感覚がしなかったのが微妙でした。それほど気動車はうるさいとわかるはず。

9:09、伊予西条駅で途中下車。ここで、四国版鉄道博物館に訪問しました。2時間の観光でした。

四国版鉄道博物館

実は新幹線生みの親である十河信二さんはここ西条市出身。現在四国に新幹線は走っていませんが、意地でも四国に新幹線を作ってやるという意気込みというか遺産が残っている博物館でした。

北館の中にあるのは0系新幹線の先頭車両半分とDF50形。実はこの0系新幹線車両の編成反対側の先頭車両は英国ヨーク博物館に展示されています。1つの編成が数千キロ離れ離れになるという、人間ではありえない分解劇をイメージします。DF50形は四国の鉄道の無煙化を果たした功績を持っています。四国の鉄道の電化範囲は今でも他の地方の鉄道と比べて及ばずですが、無煙化だけは先駆けて行われたみたいです。

線路渡る陸橋からは、四国最高峰石鎚山がダイナミックに見えます。山に詳しくないので、どれが石鎚山かわからないのですが、もしかして撮れてなかったりする?

南館ではフリーゲージトレインが展示されています。実際に九州と四国で走行実績のある車両です。独立窓と床下と一体化したフォルムから新幹線車両だということがなんとなく伝わります。

北館では四国で思いを馳せる車両にフォーカスを当てた施設でしたが、この南館では今ある四国内の鉄道の特徴と歴史にフォーカスを当てた施設のように思いました。ジオラマもあります。四国の鉄道は多少廃線になった鉄道路線はありましたが、それでも北海道や九州と比べるとほんの少数で、敷設した鉄道路線のほとんどは現役で稼働しています。

SLが動く仕組み。水蒸気が溜まりまくってピストンで押してる構造だったんだ、初めて分かった気がする・・・。

展示車両のキハ65。ずっしりとしたボックスシートで、なかなかいい感じの急行列車です。JR四国を走る特急列車って急行の DNA を受け継いでいる感じがあって、急行と呼ぶのがしっくりくるというのがなんというか・・・。

最後に、十河信二記念館に寄りました。実は十河さんは西条市長の経歴もあり、リーダー率いる何でも屋という感じで、結構な年でも活躍していたのも印象的でした。

そして次は伊予西条駅を 11:11 に出発するしおかぜ5号で松山まで乗車します。松山到着は 12:10。 あと1時間近くかかります。

しおかぜ号いしづち号は瀬戸内海の景色が見れるので、松山方面であれば右側、岡山高松方面であれば左側の席がおすすめです。

松山駅に到着するとすぐさま車内清掃に入るため、急いで車両をあとにします。そういえばしおかぜ号は走行時間のキリが良くて少ない車両数で賄えるので、その影響で折り返しの余裕が足りなくてよく遅延するという噂を見たような・・・。

松山駅は高架化工事が進行中のため、今の駅舎を見るなら今のうちです。

松山=「まつやま」=「ソンシャン」

道後温泉に入る

ここから松山観光ですが、道後温泉までは時間がありません。とにかく急ぎます。

まず最初に見るのは大手町駅路面電車と電車が交差するところで有名で、電車が通ると変な音がします。

そこから路面電車道後温泉に向かいます。

写真は人が少ない時を見計らって 14:00 前に撮影したもの

道後温泉では、事前に予約しておいた本館の又新殿の見学に入りました。道後温泉の入浴はやたら観光客が多く数時間待たされるので入りませんでしたが、又新殿の見学に関してはほとんど予約されてないのか、自分の時間帯では自分一人だけでした。

この又新殿は明治時代では皇室専用ということで最高級の風呂場でした。壁には銀箔が貼られているけど空気に触れると劣化するので作った当時をそのまま再現できない事情はあるのですが、これもこれで味があります。入り口に入るとまず目にする部屋の壁にはケガした白鷺がお湯に入ったら治ったという言い伝えがあり、これは別館でも同じような表現がされています。浴槽は思った以上に深かったです。

dogo.jp

そんなことで別館である飛鳥乃湯温泉と椿の湯にそれぞれ入りました。本館もそうだと思いますが、機能性に関しては浴槽1つだけという極めてシンプルな構成ですが、それぞれ造った時代では先を行くデザインセンスに驚かされました。特に飛鳥乃湯温泉については庭の演出や木材の配置などが凝っていてこれぞモダニズム温泉!と頭の中で思いました。

椿の湯は天井の高い公営の体育館を思い出すデザインで懐かしさを感じました。でもできたのって昭和中ごろなんだよなあ・・・。

道後温泉に入り終えたら時刻は16時。ちょうど道後温泉駅前の坊ちゃんからくり時計が発動していました。

宇和島へ移動

一旦松山市駅まで寄り道しました。そこから伊予鉄道にちょっと乗って大手町駅で降りて、松山駅まで歩いて戻りました。当初の計画では郡中線に乗って伊予市駅から予讃線に乗る計画だったのですが、一度松山駅に戻ることにしました。めちゃくちゃ手が冷たかったです。

松山駅からは 17:28 出発の宇和海23号に乗って宇和島まで移動しました。これもまた走りが凄まじくて、新線できたことを良いことに爆走してました。乗車した2000系は一世代前の気動車です。車内放送がこれまで乗ってきたそれと違って一昔前の雰囲気があって時代を感じさせます。もう車窓は真っ暗なのであまり言及することはありません。実は12時頃に購入したじゃこ天をこれまでカバンの中に入れてたんですが、油が紙袋に染み込んでました。これ以上入れっぱなしにしても意味がないのでここで食べて軽食としました。

宇和島駅から歩いて5分のスーパーホテル宇和島駅前で一泊します。このホテルなかなか面白くて、カードキーが存在しない番号方式なんですよ。新しい時代のホテルはどうあるべきかという模索しているんだろうなあと思いました。

カプセルホテルは荷物の扱いに四苦八苦していたので、荷物整理のしやすさにおいては個室のホテルに軍配が上がります。

このホテルの1階はフロントのほかにもラウンジがあって、時間限定ですがドリンクバーサービスもあります。結構にぎわってたみたいです。

夕ご飯は近くのほづみ亭で鯛めしにしました。タレがなかなかおいしかったです。

この後部屋に戻ったらだいぶ乾燥しているのか手があかぎれしてました。

四国3日目 (1/29)

おはようございます。本日が四国観光の最終日です。朝ごはんを食べ終えて外に出ると、雪が降ってる! めちゃくちゃ寒かったです。四国って九州に近いし温暖な地域なのかなと思ってましたが、舐めてました。

四国新幹線

宇和島駅からは予土線を乗り通します。朝 7:24 出発の鉄道ホビートレイン、通称四国新幹線に乗ります。宇和島から乗ることで、魔改造側を先頭に走る様子を見ることができます。

このプチ転換クロスシート(0系で使用されていたものそのまま)に座って終点の近永まで乗ります。車内は通学客(この日は日曜日なのでおそらく課外活動?)で溢れていました。

この区間予土線北宇和島~務田がかなり長く、雪の降り積もった山間部を縫うように走ります。トンネルもあるから実質新幹線(?)。

務田から先は平野部に入るので駅間距離が短くなります。意外と早く終点の近永に着いちゃいました。

さて、鉄道ホビートレインを乗ったはいいけど、次の列車まで2時間待ち! 旅行計画組む時にそうなるとは想定していたので、この待合室で見てなかった動画を一気に見ることにしました。途中清掃していた駅員に話しかけられていて、折り返しの宇和島行きに乗らないかと言われましたが、耐えることにしました。実際、待ち時間の時は寒かったです。トイレはあるにはあるけど、かなり簡素的なものなので、ないよりはましと思ったほうがよいでしょう。

近永駅前には循環バスも走っているのですが、この日は日曜日なので運休でした。

実はこの待ち時間を解消したく、途中の伊予宮野下駅で対向の宇和島行きで宇和島まで戻って、宇和島バス宿毛へ向かうルートも考えてました。しかもそっちはあしずり8号に乗れるので早く高知駅にたどり着ける! のですが、いつまであると思うな予土線予土線を乗り通すことも目的として、このルートは除外することにしました。

予土線乗り通し

動画を見てたり近永駅前の様子をちょっと散策してたりしたらもう次の列車がやってきました。 10:09 発の窪川行きです。

江川崎駅からは高知県です。

ここから先が予土線の風景として面白いところで、四万十川をひたすら見守る車窓になります。 ハゲ駅もあるぞ!

速度は半家~十川で77km/hぐらい出てたようです。

途中、土佐大正駅で対向列車待ちで少々停車。実はこの停車時間がなければ先を走るあしずり8号に間に合うのですが・・・。

井川駅は、フィギュアメーカーの海洋堂ミュージアムの最寄り駅。日曜日だけ送迎バスが走り、他は連絡すれば駅から送迎してくれるようです。しかし、こんな山奥にあるものなんですね。調べて最初見たときはびっくり。

ksmv.jp

若井駅の手前で中村宿毛線と合流。特徴的なループ線から中村宿毛線が見えることがあるようですが・・・。

若井駅~窪川駅は土佐くろしお鉄道中村宿毛線という扱いのため、乗車券の取り扱いが少し特殊になる区間です。この事情もあってか、大抵のJR四国の乗り放題切符は土佐くろしお鉄道でもこの区間だけは OK、みたいなことが起きてます。この若井駅自体も土佐くろしお鉄道の管轄なのか、駅名標が木造りになっています。窪川駅も家地川駅もJR四国なのに、ここだけ土佐くろしお鉄道という風景は、ちょっと異世界に来てしまった感覚があります。

高知県巡り

さて、窪川駅に着いたのですが、10分前にあしずり8号が発車してしまったため、次の列車まで50分待ち! これも計画組む時には想定していて、駅構内のレストラン「しまんと駅めし FORM」で昼ごはんとしましょう。となったのですが、満席で空席が空くまで待たされました。

人気メニュー、しまんとから揚げ定食。見た感じは艶消しですが、ちゃんと中は脂がのっていておいしい唐揚げでした。次の列車まで間に合うかちょっと緊張しながらゆっくり食べてましたが、普通に間に合いました。飲食店の滞在時間は待ち時間除けばおおむね40分で何とかなるかなと思いました。

ここからは土讃線で 13:09 発の普通列車で高知へ向かいます。予土線のそれと違ってクロスシートあり。トイレも付いてます! トイレが付いた影響で後面展望ができるプチクロスシートもあるのが面白いポイント。

この区間は山あり海ありの区間。トンネル出たと思ったらまた入った、という感覚がして見ていて楽しい区間でした。

須崎駅では「志国土佐 時の夜明けのものがたり」とすれ違い。この観光列車のために飾り付けもしています。今思えば、乗りながら観光気分を味わえる観光列車が一番効率よく楽しめるんじゃないかと思うので、次四国行くときは観光列車も楽しみたいですね。すぐに空席が埋まるらしいようですが。

高知線の歌・・・?

高知市に近づいてくると乗客も増えてきて立ち客も増えました。県庁所在地に近づいてくと普通列車が混んでくるのは地方幹線あるあるかなと思うのですが、これまで特急ばっかり乗ってきたのでここで改めて気付いた次第です。

15時前に高知駅に到着。そしたら早速駅前を撮影。荷物をコインロッカーに預けて数分後に出発する南風20号でひとまず後免駅に向かいます。

あ、これ窪川で1時間ほど待つと乗れたあしずり10号だ・・・。普通列車に乗ってきたのに、もう後続のあしずり号が高知に着いてしまうとは、特急の速さを時間を見て感じました。

「ごめんごめんごめん ごめん駅へ行こう 電車が着くたびに ごめんごめんごめん ごめん駅でみんな ごめんごめんごめん 私もあなたも ごめんごめんごめん」・・・とかいう狂気じみた看板を目にしたり、

ごめんはなり線ご自慢のオープンデッキ車両が到着したりして、

後免駅から後免町駅に移動。車内混んでいて写真はありませんでしたが、ずいぶんとデカい転換クロスシートが展開されていて、土佐くろしお鉄道は三セクの中ではかなり独特な鉄道会社ですよね。

狂気じみた後免駅の看板とは対照的に、後免町駅はおとなしく「ありがとう駅」という別名が付与されています。

ここからはとさでん交通に乗ります。この日は日曜日ということで路面電車が100円で乗れる! ここに来る前はこんなことを知らずに1日乗車券を購入してましたが、本日限りは1日乗車券を買うよりも安く済むことから、1日乗車券はキャンセルに。

道路脇に専用軌道が敷かれており、高知市超えて伊野町まで続いています。ここまで長い路面電車網が構築されているは全国見て珍しいと思いました。

清和学園前で一旦下車。次の一条橋までは約60mしかない、日本一短い駅間距離として知られています。

スマホの広角カメラにも収まるこの短さ!

次ははりやま橋を観光。播磨屋の橋なのではりやま橋と言われています。

地下道に潜ると高知市の日曜市やよさこい祭り姉妹都市などに関する展示のほか、昔使われていたと思うはりやま橋の一部があります *2

四国には2つのダイヤモンドクロッシングがあります。松山の大手町と高知のはりやま橋です。

近くのデンテツターミナルビルからは時報が鳴ってました。これセットで楽しむのもいいじゃないですか。がっかり観光地で終わらせるのはなんだかもったいない気がします。

最後に、ちょっと軽く観光ということで龍馬の生まれたまち記念館に寄りました。1階の常設展は龍馬の生きた時代をわかりやすくビジュアル化されており、龍馬が生きた時代の高知と今の時代の高知を積み木を操作しながら切り替えたり、ある1日の様子を反射技術などを用いてプロジェクション化したりしていて、技術的に見ても面白い記念館でした。2階では戦前の高知の様子をピックアップした特設展示があって、特に鉄道においてはだいぶ早い時期から高知県内で鉄道はできたけど、外とつながるのはだいぶ後といった歴史には興味を惹きました。まあ、龍馬ありきの高知という印象ですが、2階の特設展示を見るとそもそも高知は秀才な人が多かったと感じました。

あと、とさでん交通では主に高知市内の電停にこんなイラストが貼ってあるんですねえ。そこにどんな特徴や見どころがあるのか一発で分かってていい感じです。

帰る

さて、ここまで観光したらもう出発時間です。夕飯を食べてないので駅弁を・・・と思ったのですが、この時間帯はすべて駅弁が売り切れており、ご飯しか売ってませんでした。でも何も食べないで苦しむのは元も子もないので、セブンイレブンで弁当を買うことに。まあ、コンビニの弁当もほぼ地産してるので、いいことにしましょう・・・w。

高知 19:31 発の南風28号としまんと6号で帰ります。ここから多度津まではグリーン車で移動し、多度津から坂出まではしまんと号に乗り移ります。

このグリーン車なかなかしっかりしていて、それにいしづち号のそれよりもだいぶ落ち着きがあります。ただしめちゃ揺れるし枕もないので安定感は劣る感じ。とはいえ、ここまで速い列車がなければ遅くまで高知観光できてなかったし、南風号様様です。もう車窓は真っ暗なので見せられる写真はありません。

坂出駅からはみんな大好きサンライズで帰ります。これも詳細は後ほどブログ記事にしてまとめるのでお待ちください。

寝台はソロでした。行きがあまり眠れなかったのに対し、帰りは大阪駅で寝たら速攻で眠りにつきました。観光でだいぶ疲れてたんでしょう。

帰宅

サンライズ瀬戸号は 7:08 に東京駅到着しました。 7:23 に回送として発車しました。

東京駅に着いたので駅弁屋の祭に寄ったら、欲しかったJR貨物コンテナ弁当が売ってるではありませんか! 早速購入して家に帰りました。

そのあと、疲れが全然とれておらず、仕事は進みませんでした。サンライズで帰る際は、到着日も休んでおいたほうがいいですよ。

かかった費用

書くと個人情報の特定につながる箇所やお土産代、軽食代は含まれません。また、一部返金額との計算も含まれるため、実際とは異なる費用が算出される場合があります。参考程度に留めておいてください。

この時期は全国旅行支援のクーポンも支給されたので、そのクーポンを使用して主にお土産を購入していました。

名前 費用
高松までの往復乗車券 ¥20,760
蕎麦29東京 ¥470
行きのサンライズ (特急券と寝台券) ¥11,000
バースデイきっぷ ¥13,240
高松駅のコインロッカー ¥400
味庄 ぶっかけうどんととり天 ¥430
徳島バス 一日乗車券 ¥1,000
うずしお汽船 ¥1,600
藍住町歴史館「藍の館」 ¥300
麺王 徳島ラーメン ¥700
ことでん 高松築港ー瓦町 往復 ¥380
ゴールデンタイム高松 ¥4,000
国鉄道文化館 ¥300
安岡蒲鉾 じゃこ天 ¥190
伊予鉄道 ¥540
道後温泉 ¥1,340
道後温泉観光会館のコインロッカー ¥300
スーパーホテル宇和島駅前 ¥6,400
ほづみ亭 鯛めし (割引適用) ¥780
しまんと駅めしFORM から揚げ定食 ¥1,100
とさでん交通 ¥400
高知駅のコインロッカー ¥400
龍馬の生まれたまち記念館 ¥270
セブンイレブン Kiosk高知駅 ¥496
帰りのサンライズ (特急券と寝台券) ¥9,900
帰りのサンライズ シャワーカード ¥330

7万円以上かかりました。往復のサンライズやっぱり高えぇ・・・。

*1:越谷にも阿波おどりがあると見ているので間違いない・・・?

*2:旅行してから半年近く経ってこの記事を書いていたため、この紹介は間違ってるかもしれません