Aokashi Room

作った作品の紹介やレビュー、トラブルシューティングとか色々

富山とETR旅行

今夏3日間に旅行に行ってきました。同行者の ヒラリラー さんが富山に行きたい、えちごトキめき鉄道の夜行急行に乗りに行きたいということでこの旅行企画が始まりました。当初は越美南線(現長良川鉄道)と越美北線を横断して、実現しなかった越美線のルートを辿ろうとしていましたが、この時期は感染者が爆増しており計画が縮小され、下記のルートになりました。

  1. 関東からあずさ号で信濃大町へ向かい (8/12)
  2. 立山黒部アルペンルートを横断し
  3. 富山市を観光し (8/13)
  4. 直江津まで移動して夜行急行に乗車
  5. D51レールパークを観光して帰宅 (8/14)

本旅行は一眼カメラ「FUJIFILM X-S10」の試運転も兼ねています。アスペクト比が 3:2 の写真は X-S10 で、その他の写真は従来どおりスマートフォン (Xperia 1 Ⅱ) での撮影です。

例によって旅行中は注意事項を守った上で撮影や掲載をしていますが、万が一撮影や掲載ができない地域の写真がありましたら教えてほしいです。

信濃大町へ向かう

おはようございます。自宅最寄り駅から列車を乗り継ぎ到着したのは八王子駅。これから、特急あずさ5号に乗車して信濃大町へ向かいました。

事前に駅弁は買い込んでおり、もともとチキン弁当を買うつもりだったのですが、夏仕様のチキン弁当があることに気付いてこちらを購入。夏と言うのにチキンを辛くしているというなんとも矛盾した味付けでした。

車内は満席でしたが小淵沢である程度降りて、松本で更に降りて空いてきたという状況でした。登山シーズンですからねえ。

途中松本で同行者と合流し、信濃大町で降りました。信濃大町駅からはアルピコ交通バス扇沢駅へ向かいました。扇沢駅までのバスは長野駅からも発着しているようです。

車内はすごく空いていたので、まさかアルペンルートも空いているのでは???と思っていましたが、完全に間違いでした。終点の扇沢駅に到着すると車車車・・・駐車場に多くの車が集まっており、ほとんどマイカーで来たようです。

扇沢駅を出発する前にトロバス記念館にちょっと寄りました。

実はトロリーバスアルペンルートの真ん中にある立山のトンネル内で今でも運行していますが、扇沢黒部ダムでも運行していました。そんな過去のトロリーバスが下階に展示されています。

立山黒部アルペンルート

事前に購入したWebきっぷを受け取り、扇沢立山までの乗車券と信濃大町扇沢の利用券を取得しました。最初は今更きっぷかよ!と思いましたが、信濃大町ではアルペンルートのきっぷを受け取ることができないため、乗車はチケットレスで、後で利用券を受け取るという形態を取っているみたいです。じゃあチケットレスとは・・・。

まず第一走者。黒部ダム行きの電気バスです。バスは超満員!おそらく7台続行運行のようです。仕方なくつり革を使うことになったのですが、このつり革もまた独特で、猫の耳をしているんですよね。

扇沢を出るとすぐに関電トンネルへ入り、トンネル工事中に飛び出た水の破砕帯を抜け、反対方向のバスとすれ違います。この区間は単線区間のため、どうやってバスとすれ違うのか同行者と話してました。なるほど、正丸トンネル方式なんですね*1

黒部ダムに到着すると、展望台に行くかそのまま黒部ダムを横断するかの2択に迫られます。自分たちは展望台を経由して移動しました。

展望台まではトンネルの中長い階段に登り、最後に行き着くと高いところから黒部ダムが望めるのですが、同時にまた高いところから降りなくてはいけません。

降りたところでここでカメラの電池が残りわずかであることと、次のケーブルカーの発車時刻まで時間が無いことに気付きました。カメラの電池については後ほどまとめますが、ケーブルカーについてはちょうど5分後に続行の臨時便が運行されました。

ということで第二走者。黒部平行きのケーブルカーです。急な坂道のトンネルの中を走り抜けます。これが外であればいつものケーブルカーなんですが、トンネルの中にあるというのが楽しさと怖さが湧いてきていいですよね。

黒部平からは第三走者。大観峰行きのロープウェイです。事前に走破した友人から写真を拝見したんですが、結構高いところを支柱なしで横断するようで乗車する前は結構怖いように感じました。実際乗車した際も到着直前でゴンドラが壁にぶつかったりしていてちょっと怖かったのですけど、支柱なしでロープウェイって作れるんですね~。すごい時代になったものです。

大観峰からは次のトロリーバスまで時間があったので大観峰の展望台で黒部ダムを覗きました。1時間前にいたはずの黒部ダムが、ケーブルカーとロープウェイでここまで遠いところまで来てしまえることでまたびっくりしました。

そして臨時便があることがわかり急いで降りて次の第四走者、室堂行きトロリーバスに乗車しました。先程行ったように日本で唯一稼働するトロリーバスのようで全区間トンネルの中を走ります。雰囲気としては第一走者の黒部ダム行きの電気バスとそんなに変わらなかったです。

室堂からはある程度時間を取っており、ここでみくりが池へ向かいました。

この近くには日本最高所の温泉があるということで先に温泉に向かいたかったのですが、同行者がエンマ台から降りて地獄谷の近くに行きたいということなので、エンマ台へ向かいました。硫化水素ガスが湧いてくるので独特の匂いがすることと、近くへ向かう場合はタオルで鼻と口を塞ぐようにという表記があることから物々しい雰囲気がしました(同行者はお構いなしの雰囲気でしたけど)。

なお、この場所から富山盆地が見えるので、わずかですが富山市街地を一望することができます。

その後は日本最高所の温泉といわれるみくりが池温泉に入りました。

地獄谷源泉の温泉ということもあってこれも硫化水素の匂いがする温泉でした。バスタオルを使用すると硫黄の匂いがしばらく取れないようなので、レンタルバスタオルで借りるとおすすめです。

そんなことで温泉を出たのは16時30分。富山方面へ向かう高原バスは17時ちょうどが最終便のため、自分は急いで室堂へ移動しました。空気が薄いため息切れしやすく、余裕持って計画しておくべきだなあと感じました。高原バスの最終便を逃すと近くの宿屋で泊まるしかないようです。

なお、17:00前になると室堂は写真のように雲で覆われつつありました。

そして第五走者。美女平行きの高原バスです。50分弱の間ひたすら道路を下ります。春の季節になると冬に積もった大雪の中を走るようなんですが、夏になったこの時はすっかり溶けてました。次第に下っていくと少なかった木々が増え始めるようになり、滝見台や立山杉などの名所も経由して美女平へ向かいました。

その次は第六走者。立山行きのケーブルカーです。このケーブルカーの面白いところは前に荷物台が付いていることで、希望者はこの荷物台に自分の荷物を置いておくことができるんです。結構混雑していたので、次の臨時便に乗車しておけばよかったと思いました。

立山到着後、これにてアルペンルートは走破しました。次の富山地鉄電車までしばらく時間があったのでここで少し休憩しました。

なお、扇沢立山アルペンルートは片道だけで9000円強かかりました。工事車両が入れないほどの山奥の難工事を考えると、ここまで高いのも納得じゃないかと思います。

スパ・アルプスで一泊

立山駅からは岩峅寺駅を経由して大泉駅へ。そこから少し歩いて今回の宿泊宿であるスパ・アルプスに到着しました。

北陸サウナの聖地と言われているこの施設ですが、サウナはロッキーサウナ1つのみ。ただし、1日3回ロウリュ *2 が実施されており、特殊なアロマ水をかけながらのパフォーマンスが行われます。

また、水については北アルプスの天然水が・・・水風呂を始め、食堂の水、給水器の水、洗面台の水など、至る所で使用されています。

今回はカプセル宿泊で手持ちのスマートフォンやカメラを充電しつつ、就寝することとしました。

富山市内観光

おはようございます。大泉駅から富山地鉄電鉄富山駅へ向かい、富山市内を観光することにしました。

富山駅に行ったのは去年に続き2回目で、去年とくらべて特に言及することは無いですが、駅の中に路面電車が走っているところは日本唯一ではないでしょうか。

そんなことで去年乗らなかったライトレールに乗って岩瀬へ向かいました。

岩瀬からは昔ながらの岩瀬街巡りをしてみようと思っていましたが、今の時刻は 12:00 でとても暑かったです。自分は乗るためだけの移動ではなく、移動した先でも観光することを旅行のコンセプトとしているのですが、体力的にまずかったので、また涼しい季節になったら再度行きたいと思います。

また、東岩瀬駅では旧駅舎がそのまま残っていて、今は休憩施設として再利用されています。

富山駅に戻った先ではブラックラーメンで有名の西町 大貴で昼ごはんにしました。ここで同行者とお別れしてソロ観光を楽しみました。

まず最初に向かったのは松川遊覧船。春になると桜が咲くことで連日人気があるようですが、今回はかなり空いていました。新緑溢れる風景も悪くないと思います。いたち川との合流地点では鯉の餌やりを体験。投げたところですぐに食らいつくほど餌にどん欲のようでした。

水面の影響であまり鯉は見えず。そもそも鯉だっけ? 次からは反射を低減できるようにしたい。

この後は富山市郷土博物館に寄りました。上階に登るといつものように街を一望することができるんですが、この前訪れた彦根城や熊本城と違って相当低いことに気が付きます。市街地は意外と平地なんですね~。

最後に富山駅北にある富岩運河環水公園を見に行きました。ちょうど来た頃には曲に合わせて光と水が踊りだす「サマーファウンテン」が実施されていました。

そんなことで富山市内観光が終わって富山駅に戻った頃には17:00前。急に大雨が降り始めたもので「雨に濡れずに良かった~!」と思ってお土産を買っていましたが、ここから思わぬ事態に直面しました。

上越へ移動・・・のはずが

予定では富山地鉄に乗車して黒部あたりであいの風とやま鉄道か新幹線で上越方面へ向かうつもりでした。電鉄富山駅を定刻通りに出発したのは良かったんですが、次の稲荷町駅で対向の列車が全然来ないことに気が付きました。稲荷町駅を出ると川は氾濫、住宅地も水がたまり、更に東新庄駅を出た先の立体交差では線路が水没していました。この時点で時刻は18:00過ぎで、一時東新庄駅で運転見合わせとなりました。仮に運転が再開しても、上越方面に到着できないことから、一旦電鉄富山駅へ引き返すことにしました。

なお、この時点で運行状況を調べたところ、富山地鉄に限らず北陸新幹線でも運転見合わせ。あいの風とやま鉄道も一部運休となっていたようです。幸い、電鉄富山駅へ引き返す際に乗車した列車が16010形、かつての初代西武レッドアローの車両に当たったため、半分不安を抱えつつ、半分ワクワクしながら電鉄富山駅へ戻りました。

富山駅からは運転見合わせであったもののとりあえず北陸新幹線糸魚川へ向かうことになりました。11番線にはかがやき号が停車しており一向に発車せず、自分は12番線に来るはくたか号を待っていました。1時間ほど待ったのではないかと思いました。

20:25。ようやくはくたか号が入線。到着こそは遅かったものの、後は平常運転かのようにすばしっこく発車しました。次の黒部宇奈月温泉駅で同行者と合流し、ここで計画変更、糸魚川ではなく次の上越妙高で降りることにしました。

上越妙高駅では運転見合わせだった妙高はねうまライン直江津方面の列車が発車するとのことで急いで向かいました。本当、不幸中の幸いでした。

ちなみにこの編成。V3編成と言いますがよ~く覚えてください。

直江津駅到着後、夜行急行の特典品や弁当を受け取り、5番線に向かいました。

夜行急行

発車標にも出てるのが良いですよね

直江津駅まで色々ありましたが、無事に入線を見届けることができました。

今回乗車した車両は長岡方面先頭車の近郊型413系で、急行型と言われている車両は上越妙高糸魚川側先頭車の455系です。

この夜行急行も大雨の影響で出発が遅れましたが、無事に走行が始まり、自分たちはここで弁当を食べることとしました。

弁当は地元のコシヒカリ弁当調理。右下の黄色いものはもしやパイナップル?と思いきやコリンキー。酸っぱいようでちょっと甘みがあり個人的には好きな味でした。同行者は食べずに自分の弁当に投げてましたが。

妙高高原折り返し後、停車時間を詰めながら急ぎながら回復運転

直江津駅に再度到着したときにはほぼ定刻に戻りました。ここで夜食の提供があるとのことなので、アイスキャンディーをいただきました。

歯磨きも終え、ここで減光運転として就寝しましたが、全然眠ることができず、寝る姿勢に苦戦しました。

概ね下の図のように3パターン考えてましたが、座席が狭いため安定した姿勢で寝ることができず、更にはホコリをバッチリ吸ってしまって鼻炎にもなるなど、結構大変な思いがありました。ちなみに寝るときに邪魔だったのでスマートフォンやカメラを荷物棚に置きました。

ボックスシートの他、ロングシートも選べたのですが、ロングシートは4人分の幅があるため、C寝台としてこのまま寝ることができたみたいです。更にいうとボックスシートでも糸魚川側先頭車の455系のボックスシートと他の413系ボックスシートで若干幅や肘置きが違っており、幅がちょっと広いと言われている455系のそれの方がちょっと快適に過ごせたかもしれません。

寝てるのか寝てないのかあまりはっきりしていないまま列車は筒石駅に到着。ここで荷物棚からカメラやスマートフォンを取り出したところ、荷物棚の隙間に入ったのかスマートフォンが床に直撃。夜行くずれならぬスマホくずれで画面がぶっ壊れました。

カメラやモバイルバッテリーも落としたかのように思いましたが、両者とも無事でした。スマートフォンもかろうじて操作はできるレベルだったので以降は操作を最小限に済ませて行動することにしました。

筒石駅はトンネルの中にある珍しい駅でしたが、撮った写真を見返すとフォーカスが合わずボケてました。相当調子が良くなかったようです。

筒石駅を出ると数駅経由してやっと直江津駅に戻りました。夜行急行としての運転はここで終わり。普通列車として運転を続けました。

これまで夜間に乗っていたので風景が見えなかったのですが、妙高はねうまラインって高所と山の中を走っているアトラクション的な路線なんですよね。11年前にボーイスカウトで同じ路線に乗ったんですが、ひたすら山の中を走る風景を今でも覚えています。

自分たちは妙高高原駅で再度折り返し、上越妙高駅で降りました。降りた先にある釜ぶたの湯で入水し、体の汗やベタつきを一掃しました。

後は直江津駅へ移動し、D51レールパークへ向かいました。

田辺工業のラッピング・・・はい、V3編成です。

D51レールパーク

D51レールパークへは直江津駅から1日1回だけ出発する回送列車に乗って向かいました。

またV3編成でしたwwwww

普段乗客を乗せて走行しない線路の上を走ったり、このまま洗車に突入したりします。

車庫で終着となり、このままD51レールパークへ向かいました。

中央に位置するD51がこのレールパークを特徴付ける機関車で、1日4回連結している客車に入って牽引されながら乗ったり、転車台に入って回転する様子を眺めたりすることができます。

印象的なのが、外から流れているアナウンスで、「次は銚子、銚子です。ぬれ煎餅とまずい棒。世界一のエンタメ鉄道をお楽しみください。」みたいな各地方鉄道をイメージした案内放送がループで流れています。

つまり、銚子電鉄長良川鉄道などの地方鉄道とのタイアップ要素もあり、奥のグッズショップでは各地方鉄道のグッズが販売されています。

入場券にはエンジョイコーナーの利用券があるので昔懐かしのピンボールでチャレンジしましたが・・・。

全部外れました。😇

帰宅

あとは帰るだけ。

直江津からほくほく線で越後湯沢へ向かい・・・

越後湯沢駅で昼ごはんを食べ・・・

水上で乗り換えてぐっすり眠り・・・

高崎で乗り換えて・・・

あとは自宅に向かって帰りました。

旅行でカメラの電池消費はどうだった?

X-S10 の付属バッテリーは NP-W126S。

fujifilm-x.com

  • 前提条件として、液晶画面はひっくり返して使わないように、使うときだけひっくり返す
    • スマートフォンと同じように電池の消費は液晶画面が多いようなので、できる限り電子ファインダーに頼ってもらう
  • バッテリーは本体付属のものも含めて2つ用意
  • 初日の 8/12 では電源を入れっぱなしで運用したところ、前述のようにすぐに電池が 15% にまで減ってしまった
  • 翌日の 8/13 では電源をこまめにオンオフするように運用したところ、ある程度電池消費は抑えられたが、指が痛くなる
  • その翌日の 8/14 ではスタンバイモードまでの時間を一番短く設定し、電源を入れっぱなしで運用してもある程度電池消費は抑えられた
  • あとは、長時間の動画撮影は電池消費が激しい
    • ここ最近 VLOG 向けの一眼カメラが出ているようだけど、旅行用で撮る場合はバッテリー持ちの面で大丈夫だろうか
  • バッテリーの容量はスマートフォンのバッテリーよりも少ないため、モバイルバッテリーで充電すれば1時間~2時間ほどで充電が終わる

*1:西武秩父線にあるトンネルのことで、これも単線のトンネルなんですが、トンネルの中ですれ違いが行えるように複線の信号所が中にあります。

*2:アウフグースとも言われていますが