Aokashi Room

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Flash、幕閉じるんですね

Adobe Flash かな、元々は Macromedia Flash だったはず。 Web コンテンツとしてよく使用されていた技術である Flash が今月31日をもって機能しなくなる、機能しなくなるということは、もう Flash を見る手段がほぼなくなると思っていいということですかね。せっかくなのでこの記事で自分と Flash との関わりとかを書こうと思います。

Flash とは何か

元々は Macromedia という会社が開発した、アニメーションを作る技術のことです。

一からアニメーションを作ろう、という話になると、写真撮りながら動画を作るのは当時はサイズが大きすぎてインターネットに公開できない、それなら手元のパソコンで作ればサイズを抑えることはできるが、作り方が分からない。小さいサイズでアニメーションを作るために、開発ツールと一緒に開発したのが Flash だと思います。当時は今の動画をインターネットに投稿しようとすると、投稿する側も見る側も完了するまでに1日だけでは済まされないからね。

Flash があることでサイズを抑えつつ画像が動くコンテンツがインターネットで公開できることから、インターネットの文化として流行しました。

Flash は自分の分岐点?

自分が Flash のコンテンツに触れ始めたのは2006年、自分が小学4年生の頃です。当時パソコンは遊んでいて楽しいけど難しそうな印象を抱いていましたが、兄弟の影響を受けてインターネットの世界に踏み出しました。この世界がどっぷりはまってしまい、この時期からパソコンを使いながら生きていくと大体確信してしまった感じです。そういう意味ではインターネットの使用開始は自分における人生の分岐点かもしれません。

ポートフォリオに詳細があるので詳しくは省略しますが、 Flash コンテンツによって自分が描く世界に大きく影響を受けたような気がします。

www.aokashi.net

他にも、 Flash と同じくアニメーションを作る技術だけど中身が違う Java アプレット、アニメーションはないけどコミュニケーションを取りながら遊べてしまう CGI ゲームなども遊んでいました。

ちょっと話がずれるんですが、小学校や中学校の PC でも休みがてら Flash コンテンツを楽しんでいた人もいたと思いますが、これって現代で言う休みがてらスマホYouTube を見る感じでしょうかね。

これは当時周りからただ遊んでいるだけだと思っていますが、今の時代に Flash コンテンツに憧れてホームページやアプリケーションを作ってここまで成長しましたと言い張ると納得・・・できるかな?となると、 YouTube でコンテンツを見て影響受けて良い方向に進むのであれば・・・別に見ててもいいんじゃないかな。

記憶に残った Flash コンテンツとその仲間たち

往年の有名 Flash コンテンツの紹介は周りの方に譲るとして、自分が遊んでいて衝撃的に思ってなおかつ現在でも形が残っている Flash コンテンツとその仲間たちをご紹介します。仲間と言っているのは、 Flash で動くものに限らず、 Java アプレットで動くものもあるので。

WWA

この中で一番衝撃的だったのが Java アプレットで動けるゲームが作れる WWA で、当時 RPGツクール は使用している PC の OS の都合上遊べなかったので、公開している作品の数だけブラウザーで遊べる WWA は虜になり、現在では WWA のシステムを開発する側に身が変わっています。

wwajp.com

ダンボー

「粉遊び」という素材毎の粉でいろんなギミックが作れてしまうゲームが特にお気に入りでした。これも Java アプレットで動いていました。

dan-ball.jp

(今でも開発されているんですね、すごい)

スーパー正男 (正男コンストラクション)

スーパー正男はスーパーマリオを元にして制作したアクションゲームで、正男コンストラクションはそのスーパー正男のシステムを流用した自由に制作できる制作ツールです。これも Java アプレットで動いていました。

スーパーマリオメーカーの一足先を行ってたんですね。自分もこれで一時期制作したことはありました。

ゲーム一つ一つは小さいものの、インターネットで公開されている数が WWA の比じゃないくらい多く、たくさんあるんだとアピールしているサイトもありました。

www.t3.rim.or.jp

neutral

ここから Flash で動いてたコンテンツです。元々タイピングしたくて寄ったこのサイトなんですが、脱出ゲームの部屋のセンスが最高!閉じこもるのは嫌だけどこの部屋で暮らしたい!と今でも思っています。

neutralx0.net

すずぬーと

丸いキャラクターしか出てこない世界観に激突や戦いを展開するゲームがあります。この中で個人的に記憶に残ったのは都道府県大戦で、あれって長野県から始めると7県から攻めてきて結構ハードでは・・・?と思っていたりしました。

suznooto.com

作りたくても作れない

ここで注意しておきたいんですが、自分は周りのコンテンツに影響されやすい身なので、「おっこれいいな」と思ったら自分の作品に取り込むこともあったりします。そういう意味でインターネットで公開されている Flash コンテンツに影響を受けて自分もホームページを作りたい・・・と思っていた時期もあったんですが、使用している環境の問題やスキルの問題などから、簡単にできませんでした。でもこのまま忘れてしまうのはもったいないので、ノートに書き残していた時期もありました。

www.aokashi.net

Flash で遊べるRPGツクール、「RPGツクール Flash」も考えていたんですが、書いてから7, 8年後に違う意味で叶っちゃいましたね。

ホームページで Flash を作る

自分がホームページを作る少し前、サイトのトップページのアニメーションを見かけましたが、当時は結構力入れているなあと印象を受けました。この影響で自分も Flash コンテンツ作ろうと思いました。

portfolio.rmn-web.net

そして中学2年生になる前後でホームページを作りました。執筆時点では大体10年前の話です。この時期に Flash コンテンツを作ってみました。 ParaFla! というツールを使用して Flash を制作していたのです。これが唯一であり最初で最後の自分が制作した Flash コンテンツです。

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後で調べたんですが、 Flash コンテンツの制作に使用するソフトは誕生当時はすごい額で作りづらかったそうで、無料で Flash コンテンツが作れる ParaFla! は今思うと結構すごいのではと思いました。ちなみに ParaFla! の頒布サイトは消失しているため、今から入手することはできないです。でももう Flash コンテンツの閲覧もできないから今頃入手できてもなあと思っていたり。

  • この記事を執筆している途中、久しぶりに制作した Flash の動作を見たのですが、過去のサイトの URL にアクセスしてしまい、その先がスパムサイトになっていました。サービス終了でドメインが放棄されると、このように騙すサイトが増えてしまうので、昔と比べて質が悪いなと思った次第です。

なおこの時期動画については YouTubeニコニコ動画が出てきたため、 Flash 動画は下火を迎えつつあります。一方、ゲームとしての Flash は 2017年 ぐらいまでは現役でした。実は Flash はアニメーションを作ることに限らず、マウスやキーボードなどを操作してゲームにしてしまうこともできたので、動画にできないコンテンツについてはまだ長続きしていました。

Flash 動画の終焉

自分が高校生ぐらいの頃だったかな。

Flash 動画を見ることはなくなりましたが、代わりにニコニコ動画YouTube などの動画共有サイトにつながっていくのですが、こうした動画共有サイトも元は Flash 動画からの発展なのではないかなと思うと歴史はつながっているんだなと感じます。あれ、当時 YouTubeニコニコ動画も動画を再生するプレイヤーは Flash でできてたんだっけ。

そして Java アプレットはセキュリティの都合上、下火を迎え、代わりに HTML5 Canvas + JavaScript あるいは WebGL の躍進が聞こえつつある時代でした。自分が関わっていた WWA も遊べなくなることを危惧し、ここで HTML5 CanvasJavaScript で動く WWA の開発を検討することになります。

その後 2015年 に HTML5 CanvasJavaScript で動く WWAWWA Wing」の開発に協力しました。

wwawing.com

そして現在

Flash が終わりますと宣言 (2017年くらい) した後、 Flash コンテンツから HTML5 Canvas + JavaScript あるいは WebGL に移行に成功したものもいれば、技術的負債を抱えていて無理となってそのまま終了になるものもいました。あれ、もしかしたらほとんど後者かもしれない・・・。

ちなみに現在私は、 WWA Wing の開発を続けておりまして、 Flash コンテンツを通して交流していた時代と同じように個人がコンテンツを制作し共有する文化を今でも継続できるように協力しています。

インターネットの世界に踏み始めてから今に至るまで、コンテンツの質が上がっていいなと思った面もあれば、ホームページやブログが消失して表現手段がまた一段、また一段減って没個性的になってしまうのではないかと心配したり、 TwitterYouTube とかのコミュニケーションサービスに集中していて大丈夫なのかとまた別の意味で心配したりしていますが、各個人最適な手段を考えてコンテンツを発信していますのでツッコミを入れるのは控えようかなと思います。

拙い振り返りになりましたが、 Flash コンテンツとその同世代の Java アプレットなどの思い出について共感してくれたら幸いです。

なんでこの記事を書いたのか

この前、クラフトボスで Flash Back Memories というコンテンツが公開されていまして・・・

www.suntory.co.jp

これを機に Flash を思い起こす人もいるんじゃないかと思い、 Flash とその仲間たちの魅力を伝えるべくこの記事を書きました。