Notion をご存知ですか。2021年10月13日に、日本語版の Notion がベータ版でリリースされました。
Notion 日本語化がついに...
— Notion Japan 🇯🇵 (@NotionJP) 2021年10月12日
みなさま、大変お待たせしました!
本日よりNotionは日本語でご利用できます🇯🇵
今回、Notionが取り組んだのは、Translationではなく、Localization。日本の文化も踏まえた、新しいNotionをぜひご堪能ください。 #NotionJapan https://t.co/gItI4ciNWh pic.twitter.com/5cgopNQ9uU
Notion は個人あるいは会社で使用できる、メモやドキュメント、ナレッジ、 ToDo などを保管するドキュメントツールです。
使ってみると、 想像以上にほぼなんでも作れるツール でした。
概ねスプレッドシートに文章が書き足せる感覚で作れます。自分はこれまでリストアップした情報をまとめる際にスプレッドシートを使用していましたが、スプレッドシートは文章が書けないから不便でした。それと、1人ブログも作ってみたいと思いました。そんな場面を Notion で解決した感じでした。
特に、データベースの仕様を知っている自分たちソフトウェアエンジニアとかはすぐに馴染むと思います。
はじめに、自分は Notion を1週間弱しか使ったことがないので、もしかしたら「あれはできない」と言っていたことができるかもしれません。
Notion を始めると
Notion を始めて作ると、 Quick Note や Task List などがあらかじめ作成されています。そしてこれらを展開するとサブページが展開されます。
(名前は自分の方で日本語に変えています。今から Notion を作るとこんな感じで日本語になるはず・・・)
このように、 Notion の基本要素はページからなります。 Task List なんてのも、基本的な要素はページです。
ページで書けるもの
ページには文章を作ることが可能で、見出しや引用、リストなど基本的なアイテムが使用できます。
どんなアイテムが使用できるかは /
を入力することでリストアップされます。
- 見出しは3段階までです
- リストは数字付きや箇条書きの他に TODO リストやトグルリストも作成できます
- 日付やユーザー名、絵文字が配置できます
- 日付についてはリマインダーにもなります (未確認)
- インライン数式が作成できますが、複雑な数式までは作成できなさそう
- 目次も作成できます
- ソースも作成できます
- Syntax Hilight の言語は入力していくうちに自動で判別してくれますが、後に手動で変えることもできます
自分はまだ試していないのですが、以上にないものでも、アプリのある項目を埋め込みたい場合であれば、そのアプリと連携することで埋め込むことができます。先程言った LaTeX の他にも、 GitHub の Gist もあります。
これなら色々書けますね!
リンクについて
ここで Notion で文章を書く上で多分重要なリンクについて詳しく紹介します。
リンクを貼り付けると、「URLをそのまま貼り付ける」か「ブックマークを作成する」、「埋め込みを作成する」の3つ提案があります。
「埋め込みを作成する」は下記のように埋め込みすることが可能です。
こんな感じでページの中で URL の先のサイトが見れます。技術的に言うと多分インラインフレームで動いているのかな、作ってから出来上がるまで時間がかかっていたので、無理して使う必要はないのかなあ。
でも、応用すればその場で WWA のような簡単なブラウザゲームがその場で遊べるってことですかね。
「ブックマークを作成する」だといわゆる OGP カードになります。普通リンクを貼り付けるならこれかなあ。
Notion 内のリンクも作成することができます。 /
から「ページリンク」あるいは「ページをメンション」で作成できます。が、作成時に提案されるページはなぜかトップのページしかありません。この状態でそのままリンク先のページタイトルを入力すればヒットしますが、ちょっと分かりにくいかもしれないです。
作成したリンクは1行分まるまるの項目が作成されます。複製や削除などは左端のメニューからどうぞ。
「ページをメンション」であれば、文章中に置けるリンクが作成できます。
コールアウトについて
この他にも、コールアウトという目立たせるメッセージも作れます。開発環境の構築手順書を書く際は、よく躓くポイントなどを書くと良さそうです。
ページの属性とか
ページは内容だけ書くところではありません。絵文字やカバー画像などを指定することもできます。絵文字を指定することでページを一目でイメージすることができるし別に画像を作る必要もないのでぜひ設定しておきたいところです。
そして、後述するデータベース機能で重宝する、自由に指定できる属性「プロパティ」も指定できます。詳しくは後ほど説明します。
それと、ページは共有できます。誰でも見れるページになるか、特定のユーザーしか見れないページになるかのどっちかだと思います。後者は最大5人までしか指定できなかったはず。これ以上だと課金が必要かな。
そしてそして、ページにはコメントができます。複数人はもちろん、一人でも特に ToDo リストにおいてはそれぞれの ToDo に対して何が足りないか自分で書き足すことができるので便利です。
データベース機能
これが Notion の目玉機能!? と言えるほど大きなポイントです。これがあれば、個人的な情報や仕事に関わる情報まで、いい感じに整えることができます。
まずはテンプレートを見てみましょう。
ビジネス用途や学生用途などで役に立つページが作成できます。テンプレートから改造するだけも、充分データベース機能の便利さを受けることができます。
データベース機能で作成されたページは、下記の要素から構成されています。
データベースは、表として捉えてみると分かりやすいかもしれません。
表の1行分が項目 (サブページ) となり、1列分がプロパティとなると言う感じです。また、ビューを変更することが可能で、表示形式や絞り込み条件なども指定できます。そして変更したビューは追加することが可能なので、「音楽だけのメディアリスト」などを作成することができます。
プロパティは型を指定することのできる1列分の1要素で、型はテキストや日時のほかに単一セレクト、複数セレクト、 URL などが指定できます。日時については範囲指定もできますが、終了日時を絞り込みの条件に加えることはできないようです。
前述の単一セレクトはブログのカテゴリー、複数セレクトはブログのタグだと思えばわかりやすいでしょう。
データベースをもっと知る
試しに Notion を作るとできるタスクリストのビューをテーブルに変えてみてください。「へ〜 タスクリストってこんな感じで作られてるんだ〜」となるかもしれません。
それで1項目に1ページ文章が書けるとは、これは Trello 超えてきたぞ・・・どうして自動車教習の復習の時に Notion 使わなかったんだろう・・・。
これぞスプレッドシートとドキュメントのいいとこ取り。スプレッドシートのすべてをカバーすることはできませんが、だいたいは閲覧性の高い情報リストを作成することができます。データベース使えるので、これでアプリケーションが作れちゃいます。大げさか。
「スプレッドシートのすべてをカバーすることはできない」とありますが、これは「関数」は関数を用いた計算や算出が可能だが、なぜか個別の指定となっていて、全項目に一括指定する方法が存在しないのが一つの要因かなと思います。
旅行計画の際で乗る列車の情報が書けたらいいな~と思っていましたが、乗車時間や表定速度など自動で計算される値は Notion には難しそうですかね。
自分ならこうして使う
検討商品リスト
タスクビューを工夫しています。これまではスプレッドシートで管理していましたが、この商品の所感などを文章で書くことができるので閲覧性が上がります。
プロパティに商品ジャンルを追加することで、商品同士の比較ができたり・・・?
作品アイデア
「こういう作品作ってみたいな」とか「この作品にこの要素入れたらどうだろうか」みたいなアイデアをためておくリストです。
プロパティにはプラットフォーム (ゲームや世界観の設定)、舞台、アイデアの状態などを設定しています。思い出したアイデアによってプロパティを決めたほうが良いかもしれません。
自分の所有物
自分が持っているものに対して色々書いて、後々見ると「こういうこともあったな~」と振り返られます。
まとめ
ポイントを述べてみると下記の通り。
- ページの文章で使用できるアイテムは色々あるし、アプリが対応していれば拡張もできる
- 内部ではデータベース機能でページが構成されており、タスクリストやブログ、ガントチャートなど、バリエーション豊富なページが作成できる
- スプレッドシートの完全な代替にはならないはず
個人だけで使うならタダだ。使おう!