Aokashi Room

作った作品の紹介やレビュー、トラブルシューティングとか色々

カエルの為に鐘は鳴る はWWAとそっくりなのか調べてみた

WWA COLLECTION 配信開始以降、WWAについて説明する機会が何かと増えてきましたが、説明すると「カエルの為に鐘は鳴る と似ているね」と耳にすることがありました。

名前は聞いたけど、マイナーなゲーム?今遊べるの?と思っていましたが、調べると、Nintendo 3DSバーチャルコンソールで配信されていた、任天堂ゲームボーイソフト ということが分かりました *1

しかも、スマブラ(SPECIAL) ではこのゲームの主人公がアシストフィギュアとして乱闘に入ってくれるというのだ。

調査(?) のこともあってか、1月18日金曜日に購入。プレイしました。

プレイしてみたところ、 WWAとの類似点はかなり多かったです 。ここから先は各所説明してきますので、スキップしたい方は下記目次から「まとめ」にジャンプできます。

軽い説明

カスタード王国の王子(リチャード王子)とサブレ王国の王子が(いい意味か分からないけど)争っている中、ミルフィーユ王国がやばいので突撃しにいくという、いつもよくありそうなパターンのRPGです。

フィールド内や街の中はいつものRPGのように、上下左右プレイヤーが動けます。

しかし、洞窟の中や城の中では、アクションゲームのように左右移動やジャンプができます。

そして、主人公がカエルやヘビに変身します。この変身できる主人公をどう扱うかが最大のポイントになるわけです。

敵との戦闘もあり、あれこれしながらティラミス王国を攻撃しに来る(?)ゲロニアン軍、そしてボスのデラーリンを倒すことになります。

プレイした際の印象

カエルの為に鐘は鳴る」と検索してたどり着いた方のために、プレイしてどんな感じだったか感想を書こう。

イベント

序盤から激しいイベントが多いかなと感じました。

一応伏せておくと、主人公の多くの○○を○に渡す、ゲロニアン兵を倒した後に○○が起きて隣の街が○○を受ける、○のスイッチを入れた後に○○○の住民から○○○○にされる・・・。

また、おばけの木のように少しトリッキー(?)な操作をしないとたどり着けない箇所があったかなと感じました。

同じ任天堂ゼルダの伝説 時のオカリナでも、最初のデグの樹の地下1階で蜘蛛の巣が開けられなくて詰まったことが多かったです。

そして、後半へ進んでいくと、ミスするとすぐに病院送りというシビアな箇所が多く存在します。

しかし、VCまるごとバックアップを利用すれば復帰が簡単なので是非利用しましょう。

3つの姿に変えられる

前述に書いたように、主人公がカエルになったりヘビになったりできます。

かといって、すぐに出来るわけではなく中盤になると変身できるという感じです。

力の強い人間、水中で泳げて高く飛べるカエル、狭い空間の中を移動できて弱い敵を固めてしまうヘビの3つを上手に利用しないと物語は進められません

人間からカエルになるには水に浸す必要があり、カエルへの変身場所は限定されます。

しかし、水辺があるということは「ここでカエルになりなさい」とアドバイスを示していることでもあるのです*2

パーティを組むことがある

複数人加えて行動したり、巨大動物を連れて行動したりすることがありますが、その光景は圧巻かもしれません。

この場合、敵を一撃で倒すことができます。

その他

このRPGは、主人公が喋ります

しかし、会話になると誰がしゃべっているのか分からないことが多かったです。

一応、人によって話す音を変えているのですが、最初は戸惑うかもしれません。

あと、フィールドの音楽がすごく好き。

WWAとの共通点

WWAとは、公式サイトの通りなんですが、ユーザーが自由にRPGが作成出来るシステムのことです。

ゲームのレイアウトや操作方法、敵の戦闘方法は(変なことをしない限りは)誰が作ってもほぼ同じになるため、ゲームエンジンと言うには自由度が低いかな、でも頑張ればRPG以外も作れるかな、という感じです。

ここで本題ですが、WWAと類似している箇所が多いのです。

もしかして、NAOさんそのゲームを参考してたのかな?と思ってしまうのですが・・・。

  • 画面は撮影です。光が不均等だったりして見辛いです。

マップ画面

プレイヤーが中央にいないのは仕様です・・・!

画面毎にカメラが移動端に来ると隣の画面へスクロール

キャラクターに触れると話してくれるし、敵に触れると勝手に戦闘が始まる

Aボタンとかを押す必要はありません。

ダンジョンでも同様で、画面上端近くでジャンプしたら上の画面に移動します。

かえってやりづらいですが。

街のアイテムショップ。リストと比べたら、アイコンが出ていて分かりやすい?

各街にはアイテムショップがありますが、画面のように販売アイテムがカウンターに置かれて、触れると「買いますか?」みたいなメッセージが表示されます

上記の仕様、この時点で分かる方もいますがすべてWWAとほぼ同じです*3

例えばファンタジーアイランド。カウンターに商品が置かれています。

違いがあるとするなら、プレイヤーやキャラクターの移動単位が0.5マスであることと、画面の移動で弱い敵の配置がリセットされてしまうくらいでしょうか?*4

戦闘

戦闘中のボコボコ演出。

敵と始まると、自動で開始どちらかの体力が無くなるので戦闘が続きます

そして、後述の先制を除き、何度戦っても同じダメージを受けます。なので戦闘にはランダム性はありません

この仕様もWWAでは同じです。ただし、Bボタンを押すと中断し、逃げる、もしくはアイテムの使用ができます

ダメージの計算式は不明です。素早さの概念が用意されていることもあって、ダメージの出し方はWWAと結構異なっていると思います。

また、先制攻撃が自分か相手かはあまりはっきりしていません。一撃で倒せても相手に先制攻撃されることはあります。

しかし、一撃で倒せる辺りから更に強化すると敵は弾かれます。画面のようなボコボコ演出が消えるので爽快かもしれないです。

メニュー(アイテムボックス)

メニュー。バラバラに配置されていること、わかりますか?

STARTボタンを押すとメニューが開きますが、各アイテム決まった位置に置かれます

WWAはアイテムを持つと基本的に空いたところに適当に入れる仕様のため、違うんじゃないかと思いますが、作品によってはアイテムの位置を固定にする、つまり決まった位置に置くことが出来るのです。

また、メニューには「KEY」の欄がありますが、鍵を持つと鍵と対応する扉が開き放題。しかも、複数種類あります。ただ、鍵の出番は結構後になります・・・。

作品次第では

WWAの脱出ゲームであったかもしれない?謎解き

ダンジョンに入ると、プレイヤーはアクションゲームのように横からの視点で動けます。

WWAでは非公式的な方法になりますが、下に進むジャンプゲートを敷き詰めるとそれっぽく扱うことができます。

また、WWAでは特に多い崩れる床もこのゲームにはありますが、WWA作品でよく見かける「連続で配置されていて、落ちるまでに走る」ものとは違います。

その他にも、上の画面のように、数字と記号が並んだ謎解き迷路もあります。WWAでも脱出ゲームではあったかもしれません。

まとめ

忙しい人向けに言うと共通点は以下の通り。

  • カメラの移動方法
  • カメラの移動アニメーション
  • キャラクターのメッセージの出し方
  • アイテムショップの販売方法
  • 戦闘の基本ルール (最初の攻撃が誰かはあまり分かってない)
  • 戦闘のランダム要素の有無 (どちらもランダム要素は無し)
  • アイテムの配置方法 (すべて位置は固定)
  • 鍵の概念 (ただし、アイテムとは別枠で配置される)

逆に、違う箇所は以下の通り。

  • キャラクターが移動する単位 (プレイヤーなら0.5マス、モンスターだと1ドット単位かな?)
  • メッセージの出し方 (このゲームではデカ文字が使われる事もあって迫力がある)
  • ステータス (このゲームには素早さの概念がある)
  • 戦闘途中の操作の可否 (Bボタンを押すと逃げるかアイテム使用が可能)
  • 戦闘1ターンで出すダメージの回数

RPGのアニメーション挙動や戦闘ルール、パーティ構成の仕組みなど、RPGで個性が出せる各項目や各ステータスをすべて調べたり出したりすることはできないため、何%そっくりか数値化することはできません。

ですが、上述の通り類似点はかなり多く、作り方次第では、WWAカエルの為に鐘は鳴るっぽく再現することが可能では無いでしょうか。

そうでなくても、WWAのゲームを遊んでいたり、作っていたりした人には「おっ?」と思う箇所があるかもしれません。

気になったなら、 Nintendo Switch Online に課金してみよう! 毎月価格は306円だ! 7日間無料体験もできるぞ!

www.nintendo.com

ちなみに、WWA COLLECTIONの収録作品には、この「カエルの為に鐘は鳴る」の仕様を持った作品が含まれています。収録作品一覧を見ると分かるかも?

*1:2019年当時のことで、2024年5月からは Nintendo Switch Online ゲームボーイで遊ぶことが可能になっています

*2:すべてがそうとは限りませんが・・・

*3:アイテムショップは作品によって違ってくるかな?

*4:つまり、弱い敵を倒しても別の画面に戻ってまた来れば復活するわけです。