一昨年購入したMacBook Proなんですが、最近家族(特に兄)に使われるようになったため、Linuxの勉強がてらThinkPad YogaにLinuxを導入しました。
MacBook Proを購入したかった理由は「久しぶりに(Mac)OS Xを使いたいから」と前の記事でお伝えしたつもりです。
どうでもいいですけれども、パソコン選びはとても悩むけど楽しいですね。
このあと、MacBook Proを奪われても持ち逃げされても問題ないようにThinkPad Yoga 260を購入しました。
わざわざパソコン購入するまでもなかったような気がしますが、まあいいでしょう。
今まではWindows 10だけで運用していました。この時はThinkPad Yoga 260をメインのモバイルノートとして利用していましたが、MacBook Proに移行してもいいかと思っていた去年末のこと、最近兄が音楽関連で使うことが多く、MacBookを半ば持ち逃げされました。
Windowsだけで運用するのは開発者として失格になりそうなのでLinuxとデュアルブートしてみました。
Linuxについて
openSUSE Leap 42.2を導入し、後にArch Linuxに変えました。
openSUSEは日本でもユーザー会が積極的に活動しているけど、豊富なAURに低負荷で動くArch Linuxにしちゃいました。後にopenSUSEは仮想環境としてデスクトップパソコンにインストールしたけど、動作がもたついているのでハードディスクに直接インストールしてもいいのかな。
もともとMacを利用していたのでMacに近い操作性を実現するためにデスクトップ環境はGNOMEを選択。そこはArchLinuxだから、と軽量のデスクトップ環境を選んでもいいんですが、マイナーなものだと動作が安定しないことと、大体Windowsと同じ操作感になってしまってLinux使うメリットが半分減ってしまうのではないかと。デスクトップはこんな感じで整っています。
この後
WebサイトのリニューアルでさくらのVPSを利用することになりました。
今までファイルの転送はFTPソフトを利用していました。ディレクトリをクリックして選択して、アップロードして、終わるまで待機して...でしたが、今回はSSHやSCPを利用することになりました。これらのコマンドはLinuxでは最初から入っていて、日本語入力もできて快適でした。
課題と解決策
Windowsと共用しているパーティションのファイルの所有者、パーミッションが変更できない
私は1つのSSDに ESP, MSR, Windows(C:), Linux, データ(D:) と5つのパーティションに分けています。DropboxやOneDriveとかのオンラインストレージはデータのパーティションに保存していて、WindowsでもLinuxでも読み書きができるように設定するつもりでした。
しかし、データのパーティションに置かれているWebサイトのデータで、静的サイトジェネレータのhugoでサイトを生成すると権限の問題で失敗し、一旦suコマンドでスーパーユーザーモードに切り替える必要がありました。fstab*1のオプションを変更すれば通るはずなんですが、セキュリティ的にまずいと思い、かと言って毎回suコマンドを実行するのは心配な思いになるので結局WindowsとLinuxの相互読み書きパーティションは作らないことになりました。
現在は必要な分だけ/homeディレクトリにDropboxのファイルを配置することでなんとかなりました。
起動して初めて日本語入力を出しても日本語入力ができない
マシンに搭載されているキーボードはUSキーボードで、そのキーボードに日本語入力に関わるキーは一切備わっていません。そのため、Linuxで利用する場合はIMEの切り替えに特定のキーを割り当てる必要があります。ここで、入力ソースを英語と日本語(Mozc)の2つに設定し、切り替えはWindowsキー+スペース*2としました。
ただし、日本語に切り替えてMozcを呼び出すものの、Mozcの設定では最初の変換モード*3が直接入力、つまり英語入力のままになっています。日本語入力をするには、入力メソッドのアイコンをクリックして、ひらがなを選択して...の工程を行う必要があります。この件については以下の記事がわかりやすいかと思います。
Fedora 23でログイン時にibus-mozcの入力モードを自動的にひらがなにする – 日曜研究室
1回の起動ごとにアイコンをクリックして...と行うのは苦ですから、入力ソースを日本語(Mozc)のみにして、Alt+`の組み合わせを全角半角キーで行うようにXmodmapに設定しました。Xmodmapはキーボードのキーを入れ替えたりするソフトウェアで、設定の仕方とかは以下の記事が役に立ちます。
当時のデスクトップ環境だったKDEでは、自動起動を含めてちゃんと動作しましたが、GNOMEに切り替えたところ自動起動は通りませんでした。
最終的には、iBusを手放し、Fcitxに変更しました。切り替える際は以下の記事を参考にしました。
FcitxでMozcを呼び出すと、変換モードがちゃんと最初からひらがなになっていて、前述のような直接入力のままで日本語入力ができないというような問題も起きませんでした。
確か、3年ほど前にArch Linuxを使っていたのですが、この時点でiBusがやたらと不具合起こすと聞いたことから、uimを使っていた記憶があります。そして現在iBusはMozcと組み合わせちゃまずいよみたいなことが書かれていて、先行きは暗くなるのでしょうか。
デュアルブートは色々とややこしくなるので、仮想環境上で動かすのが楽で安全なんですが、OSの起動時間2倍かかるのがもったいないかな...。